フェズ(Fez)

 モロッコ北部の内陸都市フェズ。9世紀初頭に開かれたイスラム王朝が起源であり、その歴史は1000年以上にわたります。フェズはその歴史のみならず皮革産業やファシタイルなどの伝統産業でも世界的に有名であり、文化的にも歴史的にも最も重要な場所です。フェズ最大の見物は世界最大級の迷宮都市として世界に名を轟かせている世界遺産の旧市街(メディナ)です。旧市街(メディナ)には建物がひしめき、人がすれ違うのがやっとの狭い路地が無秩序に延びており、その複雑さはまさに迷路のようです。旧市街(メディナ)に足を踏み入れ、モザイクタイル、漆喰、木の彫刻、印象的なアーチの建築物など、歴史を感じる非日常の風景を堪能してはいかかでしょうか。

観光地

① メディナ(旧市街)

フェズのメディナは、世界遺産に登録されている、世界で最大かつ最古のメディナの1つです。狭い石畳の迷路のような通りで迷子になり、活気に満ちたスーク(市場)、職人のワークショップ、歴史的なコーナーを発見することができます。伝統的な方法で革を染色するプロセスを見ることができるフェズの皮なめし工場を訪れてみてください。

② ブー・ジュルード門

フェズのメディナ(旧市街)は城壁に囲まれており、その中でも最大であり、3つのU字のアーチが特徴のムーア式の建築の門です。外側は青色、内側は緑色の精緻なアラベスク紋様が施された美しい門で、青色はフェズの街を表し緑色はイスラムを表しています。当初は防衛を目的として建てられたものですが、次第に装飾的な存在となり、現在はメディナ(旧市街)の起点としての役割を持っています。メディナ(旧市街)を散策する際はこの門を目印とすることをおすすめします。

③ ブー・イナニア・マドラサ(神学校)

1357年に完成したフェズ最大の神学校です。大理石のシンプルな床に、緻密な彫刻の壁面というコントラストが特徴的な中庭を有し、イスラム建築の傑作とも評され、芸術的な美しさがあります。イスラム教徒以外はモスク内部には入れませんが、神学校は見学可能なためイスラム建築を堪能できるおすすめのスポットです。

④ アッタリーン マドラサ

規模は大きくありませんが、幾何学模様のモザイクやアトラス杉の素晴らしい彫刻が施されてた精巧な装飾は、中世イスラム建築の傑作とも言われています。イスラム教徒以外も見学が可能ですので、中庭にある白大理石の噴水や繊細な彫刻が施された列柱は必見です。

⑤ カラウィン・ モスク

859年に建てられたフェズ最大のモスクです。モスク内に創設されたカラウィン大学は現在でも大学として登録され、現存し継続的に活動している世界最古の大学とも言われており、アラビア数学はここからヨーロッパに伝えられたようです。イスラム教徒以外の入場は禁じられているため、入口から中を覗くことしかできませんが彫刻やタイルの見事な装飾を少しだけ見ることができます。

⑥ タンネリ

「フェズ川」のほとりにある革なめし職人地区で、皮を染める様々な色の染料に彩られた染め場が立ち並んでいる様子が見れます。匂いはきついですが、これは中世以来の伝統で天然のままの手法で作り上げている証拠です。近くの建物の屋上から作業場全体を見渡すことができます。

⑦ 王宮

もとは13世紀から15世紀にフェズを首都としたマリーン朝スルタン(王)の居城でしたが、現在ではモロッコ国王がフェズに滞在する時に使用されてる豪華絢爛な建物です。観光客には一般公開がされていいないため、見ることができるのは王宮の正門のみとなっています。

⑧ サファリーン広場

サファリーンは鍛冶屋を意味し、真鍮など金属加工の作業場があります。広場にはカンカンカン、と作業の音が響いており、工芸品はもちろんお土産としても購入可能です。

⑨ ネッジャーリン広場(木工芸博物館)

ネッジャーリンとは木工職人を意味します。木工芸博物館には農具、家具、生活用品、楽器などが展示されており、建物の内装も木材を多用しているため美しい建築物です。